戦国武将といったら誰を一番に思い浮かべますか?
私は、覇王 織田信長 が一番に思い浮かびます。
歴史好きの方には常識ですが、
信長が光秀の謀反に合い、本能寺で自刃したことはいうまでもないことです。
小さき頃の私は、
信長を死に追いやった光秀は、卑怯・裏切り者、悪者だと思い決めつけていました。
また、信長が生きていたら、現在はどんな時代になっていただろう? とか、
光秀に討たれてなかったら時代は数100年進んでいたことだろう。 とか、
想像を巡らせた人は、私だけでは無いはずです。
でも次の2作を読むと、光秀の印象はガラッと変化し、好きになること間違いなしです。
信長好きはより一層信長のことが好きになると思います。
紹介するのは垣根涼介さんの作品です。
『光秀の定理(レンマ)』
光秀の人間性をすごく感じられる作品です。
光秀の歴史を巡りに、福知山城や坂本城跡周辺を訪れたくなりました。
また、この小説の面白い所は、
文中に、なぞかけが何例か出てくるところです。
光秀等が、なぞかけの主人に答えを聞き出そうとするが教えてくれない。
答えはどうなんだと、はやく教えてくれよ。とどんどんとぺージが進む作品です。
まあ、文中で答えが示されても、数字が苦手な私には理解困難でしたが・・・
『光秀の定理』を読み終えたら、次はこれ。
『信長の原理』
さあさあ、皆様出てきたよ。信長さんの話です。
私たちが知っている、大うつけの信長ですが、
信長の気性や性格、本当にこんな人だったんだろうなと思わずにはいられない作品となっています。
物語は、幼少時の信長が蟻の行列を見ていて、大人になり2:6:2の法則に気づくところがあります。
これは蟻だけでなく、人(信長の部下)にも当てはまるというところは、
本当に読んでいて爽快でした。
自分に置き換え、職場での私はどの立ち位置にいるのだろう・・・と考えてしまうほどです。
更にもう一点、垣根さんの作品を紹介します。
『室町無頼』
戦国時代突入前の、京の都の暮らしが目の前に飛び込んでくる感じがする作品です。
私は以前数十年京都市でで生活していたので、物語の中の京の都を思い浮かべながら読んでいました。
小説は、主人公が、六尺棒を使い生き抜いていく話です。
六尺棒を極めるための過酷な修行や、決闘の様子にハラハラと興奮すること間違いなしです。
武道を極める人の真髄ですかね。
私は幼少期に武道を習っていたのですが、「もっと真剣に取り組んでいたら・・・」と後悔に駆られました。
3作とも本当に読むべき歴史小説だと思いますよ。
所長:N