先日、洲本市で大阿闍梨・塩沼亮潤さん(現:慈眼寺住職)の講演があると聞いたので行ってきました。
塩沼亮潤さんは大峰山で千日回峰行・四無行を行った方です。
大峰千日回峰行は大峰山が開山する5~9月の間に毎日往復48㎞標高差1300mの獣道をいく行とのことで、明治時代以降に行を完遂したものは
塩沼さんを含め2名だけ。この行の期間は、病気でも台風や雷、身内に不幸があっても絶対に途中で棄権することは許されず、棄権するときは持参している
短刀で切腹し自害するしかないとの事でした。
四無行は(断食・断水・不眠・不臥)を9日間続ける行のことです。
どちらの行もまさに命がけの行であります。
命がけの行のあとに、見えるものは何だったのでしょうか?
私のような煩悩の塊が、その先に見えるものを知りたくて、これからの自分の人生の糧となればと思い参加しました。
塩沼さんの口から発せられた言葉は、
日常の生活の中で【感謝】【反省】【敬意】が大切であるということ。
具体的には
「ありがとう」「すみません」「はい」という言葉とのことでした。
当たり前と思われている日常、いつもと同じ様な日常であるかもしれませんが、
必ず、昨日とは違う、数秒前とも違う日常なのです。
小さな変化に気づき、他人に、自分に、そして自然に対し
感謝・反省・敬意をもって生きていけるモノにわたしはなりたい。
所長:N
※大阿闍梨 塩沼亮潤さんについては慈眼寺のホームページをご覧ください。